生け垣に囲まれた落ち着く環境の中に工場があった。食品を製造し、出荷するにはふさわしい感じがした。

まず、工場の会議室に入るにも、頭髪が出ないように帽子をかぶり、専用の靴に履き替え、完全武装をした。総務担当から会社の概要と沿革などについて伺い、生産状況を生産担当の方々に案内していただいたが、生産ラインに入るには白衣を着たうえに、強力埃取り機で綺麗にするという徹底ぶりだった。

工場内では新聞を印刷する輪転機のような大きな練り機でパン生地を練り上げるのに、まず度肝を抜かれた。パン生地は自動で細かく温度管理をしているとのことだが、最後は手の感触で確認するとのことだ。手にとって練り具合を調べているのを見ると、ストッキングのように薄く伸ばすことができていた。大量生産で、かつ徹底した管理で品質の安定性を確保している。

メロンパン食パンの例では粉のグレイドでパンのグレイドが何種類にも分けられる。使うそれらの粉は、納入元を厳選し、かつタンパク質のグルテンなどを分析して監視している。この辺が大量生産工場の強みであると思った。

和菓子のラインは見学できなかったが、何種類もの菓子パンも作っていて、種類の多さにも驚いた。左写真はメロンパンが、焼き上がってくるところ。

後で工場長さんからも説明をいただいた。名刺の裏には県の労務安全衛生協会、都筑工場防犯協会、都筑火災予防協会、などなどの役職を兼ねている。中に「都田江川水辺愛護会役員」との肩書きがあり、リーダを始め、工場が地域社会や住民に強くとけ込んでいると感じた。

実際に工場を退出した後に、江川へ寄ってみた。桜は終わったものの、このときにはチューリップが今が盛りと咲き誇っていた。これらの手入れにも貢献しているとのことだった。

パンは家庭の食卓にのぼるし、ハイキング時などにも楽しむ製品であり、より地域社会・家庭と密着している食品である。地域社会へ密着し、住民の皆さんへ親密にしていることが大切で、その意味でも努力している立派な会社だと思った。(ロビン記)
                     


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