都筑民家園(旧長澤家住宅・センター北駅から徒歩8分)に本格的な茶室を作りたいという夢が、実現しました!!!

「民家園に茶室を贈る有志の会」「ヨコハマ市まち普請・茶室活用推進委員会」「都筑民家園管理運営委員会」のみなさん・近隣の方・小学生など、たくさんの方の和と輪のおかげで、茶室開きを迎えたのです。

5月15日の午前10時から午後3時ころまで行われた記念式典・広間と小間の見学会茶会のようすをレポートしてきました。

「完成するまでには、困ったことがいろいろ出てきました。でもそのたびに、‘民家園大好き人間さん’によって助けられて、乗り切ってきたんです」と、岡本みどり事務局長は話しています。



茶室の間取りは左のようになっています。8畳広間の「輪亭」、3畳台目の小間「鶴雲庵」、つくばいのある露地からなる本格的なものです。

茶室を建築したのは、「松本社寺建設」の棟梁・松本高広さん。

松本さんが気をつけたことは、『珠光紹鴎時代の書』にあることば。「座敷の様子 異風になく 結構になく さすがに手際よく 目にたたぬ様よし」。

「茶室という建物とその中の空間は、風変わりな表現を避け、立派に見せず、洗練された設計と手法で控えめに仕上げよ」という意味だそうです。

露地を作ったのは「麻布植祐」の上野周三さん。飛び石は、神奈川県産の根府川石と丹沢山系の川の石を使っているとのこと。神奈川県の茶室にふさわしいですね。


当日の写真をごらんください。たまたまレポーターが出会った方のスナップです。

記念式では、区長・歴史博物館学芸員・横浜市まづくりコーディネーターのお客さまから挨拶がありました。

行事がスムーズにいくように、支えたボランティアスタッフのみなさん。着物姿の男性が、目立ちました。

約100名の招待客が、班に分かれて、茶室の見学会にむかっているところ。

招待客の中には、区長やおめかしした区役所の職員もいました。

「ふるさと池」は、民家園や茶室にあう植物を植栽して、再整備しました。整備には、中川小学校の先生や生徒も協力してくれました。

薄茶をいただいた大広間。お点前が始まる前に撮らせてもらいました。

薄茶席のお菓子。民家園の絵が描かれています。今後もこのお菓子は使うそうです。

小間を横から見たところ。棟梁が全国をまわって手に入れた銘木も見どころ。茶室に入った方は、床柱・中柱・床框・天井の木にも注目してください。

濃茶席で正客を務めた松本棟梁。30年以上、茶道をならっているそうで、作法が身についていらっしゃいます。

民家園の前庭での立礼席。裏千家と表千家の流派の方が仲良く担当していました。

立礼(りゅうれい)の受付をしているFさん。
バックに写っている花を生けたOさん
お昼に用意された点心の弁当。

民家園の磨かれた床に、庭の新緑が映っていました。

広間の床の間の前で、事務局長の岡本みどりさん。(長澤勇氏撮影)

民家園茶室は、貸し出しをしないそうです。でも茶室を利用した行事はたくさんあります。詳細は都筑民家園のホームページをごらんください。                           2010年5月取材 HARUKO記

                                                 

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