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せきれいのみち・茅ケ崎公園 一部施設改良工事 |
〈前 編=改良工事進行中〉 |
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都筑区の魅力は何といっても発達した都市環境にありながら豊かな緑、緑道網の存在、そして素晴らしい景観は住民の心のよりどころになっている。
その『せきれいのみち・茅ケ崎公園』は、長い年月が経過しており、再整備の時期を迎え2020年8月17日〜2021年2月12日の予定で都筑土木事務所が一部改修工事を実施している。
工事区間は下記の赤線の範囲である。 緑道の『舗装』・『水路整備』・『樹林地の管理』・『LED照明への更新』・『標識の設置』などの工事が進められている。
保存緑地を取り込んだ公園と公園をつなぐ緑道は、土日に限らず朝夕の散歩やジョギング、ウォーキング姿が見られ、憩いの遊歩道となっている。
そんな自慢の景観を損ねないよう、緑道の舗装にもふるさとを感じさせる土舗装を残しながらの整備を行っていた。緑道は区民の生活の道だけではなく、心を癒す道として果たす役割は大きい。
樹林についても照明灯を隠すほど伸びた枝は剪定を行い、枯れ木や太陽の光が差し込まないくらい密になっている木の伐採などにも取り組んでいると説明があった。
緑道には高い木の剪定に大型クレーン車を入れているため、学校の下校時間帯は児童や生徒の皆さんの安全確保のため最大限の注意をはらい作業を行っていた。
今回のレポートは、前編(実際の作業状況)・後編は2021年2月(素晴らしい環境に甦った景色)に分けてご紹介いたします。 では前編をご覧ください。 |
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緑道は子供からお年寄りまで幅広い層が歩行経路として使われているが、年月の経過とともに、風雨にさらされたり、人の往来で石が浮き出て凹凸が進み、歩きづらくなっている。
その路面を平らに整備したり、路面の土がせせらぎに流れ込まないようスチールエッジを新設し、機能的で土を連想させ粒度が均一な砕石舗装をおこなっている。またマンホールとの段差を解消するように舗装を調整する予定になっているようだ。 |
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舗装前の下準備 |
粒度が均一な砕石を使用しての整備 |
愛用の重機の前で
集中力を高める休息 |
ロードローラーで路面を平らにプレス |
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浮き出たマンホール |
砕石を敷詰めならす |
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年月の経過で表面の砂が雨で流され、浮き出た石 |
ロードローラーで人が歩きやすいように、
路面を慎重にプレスする |
舗装どめのスチールエッジを道路の端に設置 |
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10月28日(水)茅ケ崎公園の緩やかな斜面の先つながる池の淵は、長年にわたり堆積した泥を取り除く作業(浚渫)を計画しておりました。当日施工会社である(株)きたむら園は、地域貢献活動の一環として、住民(生徒)との交流の機会を設定し、茅ケ崎中学校の生徒さんに、池の浚渫作業のお手伝いを通して仕事の体験と共に、池に棲む生き物を発見したり、水質や環境の実態を調査分析するなど、中学校の課外活動としての場を提供し、午後3:30〜4:30頃まで行われた。
貴重な体験学習になったようだ。 |
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泥の堆積は深いところで約70cm |
胴長を着て、泥に入る準備を整える |
土木事務所 田畑副所長も池に入りゴミ拾いを行った |
生徒さんが入るため一部池の水が抜かれた |
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引率の菅原先生 |
男女含め80名もの生徒さんが参加された |
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作業を始める前に集まった生徒さんを前に、土木事務所の方や現地作業の責任者、公園愛護会(茅ケ崎公園、ささぶね・せきれいのみち茅ケ崎公園)、港北ニュータウンの生みの親である川手先生らが、この素晴らしい公園を維持する大切さを語り伝えていた。 |
生き物が保管された水槽 |
堆積した泥を運ぶ女子生徒、将来が楽しみ |
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泥の中に生き物が? |
堆積した泥集め |
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根気よく泥を撤去 |
疲れを見せず 貴重な体験に取り組んでいた |
副所長さんには、ちょっときつい体験かな? |
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石や枝が除去された |
メダカ? |
カラスガイ? |
熱帯魚のような魚? |
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レアな水色系のサワガニが見つかった。
生徒さんによると、サワガニは水のきれいなところに生息すると説明してくれた。 |
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集められた泥 |
本格的な浚渫を再開 |
都筑土木事務所 田畑副所長さんより終礼 |
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木々が過密化し 視界を遮り暗くなり、緑道の防犯面や凍結等の恐れがあるため、樹木や暗がりの原因である中低木を伐採したり、越境している枝の剪定を行っている。
景観を損ねないよう、多くの造園業のプロの皆さんが、クレーン車を操り高い所や山の斜面、平地の枯れ木の伐採や太陽の光をあてるための剪定作業に安全を確保しつつ取り組んでいる。 |
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伐採の木は、ピンクのテープが目印。 |
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これは『ナラ枯れ』の被害にあっている木である。体長5ミリほどのカシナガ虫が、ナラ類などの木の幹に入り込み、ナラ枯れの原因となる「ナラ菌」を繁殖させる。根本付近に繁殖により排出された木屑が見られる。木の伝染病。 |
枯れ木のため腰高に伐採された。
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青いテープの目印は、枝を剪定する樹木。 |
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暗がりの原因になる低木も見落とさず伐採 |
山の斜面の枯れ木や剪定は危険が伴う |
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竹はパッカー車の中にあっという間に収められていた |
剪定や伐採は命綱を付ける危険な作業 |
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緑道とは言え 人通りは多く神経を使う作業 |
剪定された枝や葉は、パッカー車で回収 |
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木の生育のため、不要な木を見つけ、空間を作るため常緑樹などを間伐している。 |
虫に侵され枯れ木となりつつある木は、倒木の恐れがあるため伐採される。 |
山の斜面には、枯れ木となった木々が多く伐りだしの作業は特に大変だ。 |
伐り出された枯れ木はあっという間に、緑道に積み上げられていた。 |
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緑道には『せせらぎ』と呼ばれる小川があり、子供たちの遊び場や学校の生徒さんの生き物、水質などの調査エリアにもなっている。
水路周辺草刈り水路に枝葉、泥が溜まっているため、水路清掃・溜まった泥など取り除き水の流れを改善する作業がおこなわれている。 |
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蛇籠にて護岸保護を行なっている |
蛇籠に入れる石 |
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防水シートを蛇籠で抑えて土が流されるのを防止 |
「蛇籠」とはポリエステル繊維で編んだ籠にぐり石等を詰め込んだもの。多孔質で生物の住処になる。
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土留をする自然石 |
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蛇籠は斜面からの土砂流入を防ぐ効果 |
ネットに小石を詰める |
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斜面からの土砂流入を防ぐため自然石で土留を設けている |
生物の生息空間の確保に蛇籠を設置 |
蛇籠で小川をなだらかにし、水の流れを良くしている |
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<<<<後 編>>> 2021年2月改良工事完成へ続く |
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せきれいのみち・茅ケ崎公園の四季はすばらしい。春は桜、夏は親子で昆虫探し、秋は緑道に落ちた錦の葉と紅葉、冬の日溜まりも魅力的です。この緑多い自然に魅了され、緑道散歩を満喫している人が多いこと、美しい自然は人の心を豊かにするでしょう。
怪我のないよう工事の無事を願う。 |
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つづき交流ステーション
2020.11.10
記:濱ちゃん |
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