楽しく学ぼう!バス交通安全教室

NPO法人H&K 主催のバス交通安全教室を取材しました。
場所は横浜市歴史博物館の駐車場。
特別仕様のラッピングバスを使って行われました。
ABCの3グループに分かれて、3つのコースを順に回って交通安全の知識を深めてもらいます。
親子19組の参加者に加え、スタッフ・こどもボランティア・行政関係者を含めると総勢83名で開催されました。
(2025.3.27 レポーター:さいちゃん)

歴博マスコットキャラクター・レックルも登場

安全教室の成り立ち

約4年前、地域振興課から横浜市交通局に異動になった職員の方から、安全教室のお誘いがありました。
同じ頃、NPO法人H&Kが運営する横浜市親と子のつどいの広場『ハッピーひろば』の開催場所のすぐ近くで、自転車に乗った小学生がバスにはねられる悲しい事故が発生。
子どもが一人で行動できるようになる前に、親子に向けて交通安全の啓発ができたらという思いで企画されました。
最大の難関は、バスが停まれる駐車場でしたが、横浜市歴史博物館に快諾をいただいて実現に至ったとのことです。

※この事業は都筑区社会福祉協議会が実施している「つづき ふれあい助成金」の助成を受けています。


バスの安全な乗り方

特別に運転席に座らせてもらい、運転手目線で周囲がどのように見えるかを大人の方に確認してもらいました。
運転席からだと、約2メートル前方の黄色いコーンは見えなくなります。黄色いコーンは小さいお子さんの身長を想定して置いてあります。
バスの車幅は約2.3メートル。1台のバスにはミラーが10個ついており、右から左まで全部に目を配りながら運転するのはかなり大変な作業であることが想像できました。加えて飛び出しや駆け込み乗車などが起きたら!?ぜひ時間と気持ちに余裕を持って乗車したいですね。

交通ルール○×クイズ

「黄信号は注意して進めという意味である」「車の運転手が前を向いていれば絶対に安全である」
「雨の時に傘を差していて前から人が歩いてきたら、車道に出て道をゆずってあげる」
これらは正解か?○か×かで回答します。正解は、全部×。
大人でも迷うような問題ですが、交通局のスタッフに丁寧に解説していただき、たいへん勉強になりました。

横断歩道の渡り方

バスの後ろに横断歩道を模したマットが用意されていました。
皆さんにはまず普段通りに渡ってもらい、次に警察官の説明を聴いて正しい方法で渡ってもらいます。
渡る前に左右を確認し、お子さんとしっかり手をつないで渡ります。
もし近くに車などが止まっていたら、車の手前で立ち止まり、安全確認してから渡ること。
手を上げるのは、運転手に歩行者の存在を伝えるためであることを再確認しました。

終わりに

どんなに気をつけていても、交通事故はいつ起きるかわかりません。我が家も、子ども達が小さかった時に参加したかったです。
参加者の皆さんには、親子で交通安全に関心を持つ良い機会になったことと思います。とても楽しく、勉強になった一日でした。

バス交通安全教室に興味がある方、参加してみたい方は、ぜひ NPO法人H&K に問い合わせてみてください。