横浜市立茅ケ崎中学校
9月29日(水)横浜市立茅ケ崎中学校(高山俊哉校長)を訪問し、「茅ケ崎トム・ソーヤー」の活動について、ご担当の菅原教諭(理科)・池田教諭(社会科)・加藤教諭(理科)3名の先生方に質問形式にして、コメントをいただいた。
〇「茅ケ崎トム・ソーヤー」の活動を企画をされた経緯について教えてください
学校の敷地内(学校裏)に活用していない土地があったので、コロナ禍で学校生活に制限が多い中、何か生徒たちと共に置かれた状況を工夫することで、有効活用して新しいことに挑戦できるという事を、身をもって感じてほしいという教員としての思いがありました。
そんな時に、「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」という募集用紙が理科教員である私たちのもとに届き、内容を確認してみると「ユニークで創造性に富んだ自然体験活動の企画案を公募」とあり、私たちが目指す教育効果も得られる活動であり、何と言っても共に興味をもって賛同する生徒たちがいてくれたことで、企画コンテストに応募して活動を始めてみようと決意するきっかけになりました。
そして、その活動を「茅ケ崎トム・ソーヤー」と名付けました。

2021年度 「第20回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」とは
公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団が主催する「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」は、「自然体験活動は子どもたちの体力だけでなく、おもいやりの心や創造力、チャレンジ精神を育む」との考えに基づき、全国の学校や団体から自然体験活動の企画を公募、その実施を支援し、優秀な活動団体を表彰するとのこと。
横浜市立茅ケ崎中学校の理科担当の菅原教諭(他2人)と3年生19名(有志団体)は、このコンテストに応募を行い書類選考で、全国の学校、一般の両部門の中から50団体(小・中含む)の1団体に選ばれている。

コンテストへの応募は「我々の住むニュータウンの生き物から学ぶ」をテーマとしている。
その活動の中より、当WEBサイトでは、項目の一つである
「茅ケ崎トム・ソーヤー」にSPOTをあて、ご紹介をおこなってまいります。

 写真をクリックすると大きくご覧になれます
〇取り組まれている先生と生徒さんの人数について教えてください (先生)
生徒(有志)は、男子( 7 人) ・ 女子( 12 人) 全員中学3年生です。
職員は、菅原教諭(理科担当)・池田教諭(理科担当)・加藤教諭(社会科担当)の3名です。
撮影当日は都合のつかない生徒さんもいて、担当の先生3名と生徒さん10名であった
〇「茅ケ埼トム・ソーヤー」の活動について教えてください (先生)
この取り組みは、参加する有志を募って課外授業として行っています。毎週金曜日、すべての作業を手分けして15時30〜16時30まで活動しています。
野菜作り自体に指導者はいません、生徒さんのご家族の方々から、育て方を教えていただく事はありましたが、殆どは、生徒が自主的にネットで検索し栽培方法を知り、それを活かし実行しています。
全員が自主性を持ちタイムマネージメントをし、例えば収穫時期を設定した場合、それをクリアするために、やらなければならないこと、やりたいことを自分で考え整理し参加してもらっています。
『茅ケ崎トム・ソーヤ―』の活動を成し遂げるため、様々な課題に挑戦し、野菜を大きく育てる情熱を高める取り組みを行ってきました。

〇『茅ケ崎トム・ソーヤ―』の活動(野菜作り)学校教育にどのように活かしていますか (先生)
7月のリンク先にコメントしています。

全ての写真はクリックすると大きくご覧になれます
 
畑づくり
雑草を
取り除く
土の表面
整備完成
土を掘り返し柔らかくする 新たに
土入れ
畝(うね)
が完成
種のポット
準備完了
苗植えを
進めていく
1.2.3・・をクリックするとリンク先の関連画像が見えます。
リンク先 その1 その2  その3 その4 その5
開墾前の雑草 雑草が
取れ除かれた
固い土
掘り返す
 土の搬入 畝(うね)完成  育苗ポット 各種の苗植え
画像提供菅原先生
皆で雑草取り 畑になる告知 根気のいる
作業
 畑に土入れ 種や苗準備 待望の苗植え
〇生徒の皆さん、野菜作りの全ての項目が集中した7月でしたが、取り組んでみての感想をお聞かせください。(生徒)
・最初は、雑草だらけのこの場所が、本当に畑になるなんて想像もできなかった。スコップで土を耕そうとしても、なかなか歯が立たず、農家の皆さんの大変さを知る貴重な体験でした。
・雑草は根深く、何人かで力を合わせても抜けない状況であった。抜いても抜いても、まだまだ終わらなくてつらかった。大量の蚊に悩まされながらの収穫や雑草抜きとなりました。
・収穫した野菜を洗うことが大変だった。
・カラス対策が大変だった。カラスが脅威に感じる鳥の声を音響効果で試し撃退した。
・鳥や虫に沢山食べられてしまった。
・畑づくりは非常に大変であり、骨の折れる作業であることが分かった。
・畑予定地は、植物の根が各所に存在し、土の量が思った以上に少ないことも感じることができた。
・予想以上に畑の面積が広く、苗の数が不足していた。
・野菜作りに伴う作物の生育調査、水質による作物の生育への影響を調査し、生物相調査地の水を用いた比較調査も行った。
*生物相調査とは,ある地域に生息・生育す る生物を確認し,学術的な分類方法に従って一覧とするものである。
(出典元:附属自然教育園における生物相調査)
 
 〇野菜作りのプロジェクトに参加しようと思った、きっかけはどんなことですか。  7月のリンク先に掲載
 〇野菜作りに取り組んでみて、学校生活や日常生活に気持ちの変化はありましたか  7月のリンク先に掲載


野菜の生育状況の管理や
雑草取り、水やりの実施


収穫した野菜と
苗ポット・新苗植え

出荷先への
プレゼンテーションと
その収穫野菜
  効率を考え自動の水やりを導入   初の収穫「茅ケ中野菜」  出荷先のお店の方へ、
取れた野菜を持ち込み
相談する菅原先生たち 
 
 画像提供
菅原先生
種ポット
収穫された新鮮野菜 
  先生や生徒の皆さんが一から作り上げた畑から、ご覧のような生き生きと育った
野菜の成長が見て取れる
〇どんな野菜を主に作られたのですか (先生)
野菜の種類は多種多様です。7月から植えているのは以下、17種類。
ミニトマト・トウモロコシ・ピーマン・キュウリ・スイカ・ナス・キャベツ・小松菜・ホウレンソウ・シカクマメ・エダマメ・大葉・バジル・セロリ・ブロッコリー・パセリ・オクラなど。今後、二期作として植えようと考えている作物が約15種類あります。コネギやニンジン、ネギ、ホウレンソウなどを予定している。

草取り 収穫の様子 種ポット
の準備
野菜の出荷店の
ランチメニュー
 1.2.3をクリックするとリンク先の関連画像が見えます
リンク先 その1  その2  その3
 
画像提供菅原先生
   畑の雑草を手作業で抜く  多くの野菜が収穫できるようになってきた 芽が出ることを祈って丁寧に種植えを行っていた  出荷先のお店「いち」さん(センター南駅)

収穫の様子と「茅ケ中野菜」
決めのショットは
若き「茅ケ崎トム・ソーヤー」活動メンバーたち
次の野菜作りへの仕込み


立派に育った新鮮野菜が収穫されていた
 
 画像提供一部
菅原先生
  みんなと摘み取ったり、会話しながら楽しい収穫だ  収穫を終えた畑には肥料を与え、準備していた種ポットが次々と植えられた

〇先生方の取り組みへのご苦労はどんな事でしたか(先生)
苦労という苦労は特に感じていません。
カラスと蚊に一番苦労しているかもしれません(笑)。
苦労と言うより、自分たちも楽しみながら生徒と一緒に活動していきたいという想いで取り組んできました。ただ、コロナで行動の制限が加わったこともあり、生徒主体で活動を行うことの難しさは感じていました。
活動の中でも意識してきたことは、日常業務のプラスαになるので、なにを目的にこの活動を行うかを見失わないように活動してきました。



横浜市立
茅ケ崎中学校
 (高山俊哉 校長

<問い合わせ先>
〒 :224-0037 
住所:横浜市都筑区茅ケ崎南一丁目十番地一号




メンバーの挑戦はまだまだ続きそうだ、来年の3月には、畑一面に菜の花が咲き誇る様子をイメージしながら、皆さんの活動が幸運をもたらすことを願っています。   つづき交流ステーション
濱ちゃん
2021.10.8
 
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