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せせらぎ公園 古民家 |
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この記事は2006年12月のものです。2014年3月現在「手打ちそば教室」は開催されていません。 |
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仲町台駅近くの緑道を進むと、「せせらぎ公園 古民家」がひっそりとたたずんでいます。 今日は、その古民家で行われている「そば打ち教室」に伺いました。 ここのそば打ちは、『昔お婆さんが打っていた蕎麦の打ち方』を伝授しています。 約5年前 前館長が「古民家にふさわしい行事をしたい。」と、故 山田稔さんに声をかけたのがきっかけで、この教室が発足したそうです。 |
アットホームできめ細かやかな教室の様子をご紹介しましょう | ||
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まず囲炉裏端に集まり、打ち方の説明とグループ分けをします。同じレベルの2〜4人に、ボランティア先生が一人付く。ほとんどマンツーマン!なんとも贅沢な教室です。 今日の参加者は、定員一杯の16名。ほとんど毎回満員御礼の状態だそうです。 |
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初めて蕎麦を打つ方から、すでに病みつきになって“コツ”を覚えに来る方などで、古民家は熱気にあふれ出しました。 |
今日の蕎麦粉は“知床ミックス”を使っています(蕎麦粉8:小麦粉2)。これは 100%の蕎麦粉を使うより、美味しいと評判が高いそうです。 |
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粉は、教室開催日の2〜3日前に、ボランティア先生が瀬谷の製粉会社に出向いて製粉してもらい、一番状態の良い粉を使うという念の入れようです。 ←水回し 手早くかき混ぜて粉に水分を含ませます。 むらがないように丁寧に水と粉を馴染ませます。 |
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ここが第1の難関で、上手くしないとプツプツ切れる蕎麦になるそうです。 |
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← 練り・くくり 粉がしっとりとしてきたら、さらに水を入れます。小さな玉がだんだんと大きな玉になって、ひとつにまとまって来ます。 全体をまとめてから、両手に体重をかけてよくこねて、ボール状にまとめ空気を抜きます。 休む暇がない! |
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ベテランになればここまで約15分が目標らしいのですが、コツを説明しながらなので倍の時間がかかっていました。 |
次に、のし台に打粉を振り、麺棒で生地を伸ばします。 | ||
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←延ばし たたみ 最初は円形に、そして何度も何度も伸ばし、薄く四角く厚さ1.5mm程に仕上げていきます。 かなり腰に力が要りそうな作業です。 |
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上手くいかず穴の開いてしまった生地も、丁寧に先生が直してあげていたのが印象的でした。 |
麺布に十分打粉を振り、八枚重ねにします。 | ||
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←切り 麺布の上にこま板を乗せ、包丁をしっかり持って斜めに押し出すように切り始めます。 包丁を傾ける角度で、麺の太さが決まるそうです。 |
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蕎麦包丁は、とても変わった形をしていますね。 今日初体験の2人の方は、包丁の扱いが大変で引っ掛けてしまったらしく、エプロンに穴が開いてしまいました。 |
順に蕎麦が打ちあがってきました。 “光輝く蕎麦”の出来上がりです。 | ||
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←生船(箱) しかし、なかなか写真の様に“同じ太さに美しく”出来るものではない様です。 蕎麦が本格的に打てるようになるには、かなりの経験を積まないとならないと感じました。 ここでは先生が見守ってくれているので、初心者も安心して仕上げることが出来ています。 |
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→ ゆで いよいよ、たっぷりの熱湯で茹でます。パラパラほぐしながら20〜40秒の早業です。 茹で時間がとても短いので、びっくりしました。 |
すばやく冷水にとり冷やします。ごしごし洗う必要はありません。 ゆであがったらさっさと食べること! |
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いよいよ今日のハイライト!試食タイムです。 | ||
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皆さん、“このつるつるしこしこの美しい仕上がりを夢見て?”真剣に打った作品です。 私もいただきました。 「取材に伺って良かった!」 感動の試食でした。 先生の打った蕎麦は、もっちりしてつるつる。いくらでも喉を通ってしまいます。 初心者の蕎麦は、太さや打ち方が均一ではないので、比ればそれなりの感想はあるのですが、「自分で打ったそばの味は格別!」なのです。 |
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沢山の手間と時間をかけた“手打ち蕎麦” お蕎麦屋さんが「割りに合わない」と、嘆く訳が解りました。 |
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今日は、父子で参加された方、年越し蕎麦を自宅で打とうと考えていらした主婦の方、これから古民家のボランティアを目指している方、などそれぞれの思いのこもった蕎麦打ち教室でした。 リピーターの方もとても多いそうです。 |
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そば打ち教室 毎月 第2火曜日 材料費込み 千円 手打ちそばを食べませんか 毎月 第4火曜日 11:30より 500円 先着30名 先生の打った打ちたてのお蕎麦がたっぷり食べられます。 問い合わせ せせらぎ公園 古民家 TEL. 045-592-6517 |
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