能のう倶楽部



今回は、「能のう倶楽部」を取材してきました。
現在のメンバーは4人。私が取材したサークルの中では、一番小さな集まりです。
能舞台
年、仲町台地区センターわんぱくホリデー自主事業で
「能ってどんなもの?」という講座が開催されました。

子供を主体に一般の方も受講し、2回のレクチャーの後に、
金春流櫻間会例会「影清」を観能したことがきっかけでこのサークルが誕生しました。

能では、呼びかけに「のうのう」という言葉を使います。
そこで、「能を一緒に」という気持ちを込めて、サークルの名前をつけました。

この記事をご覧の皆さん!是非ご一緒に楽しみませんか?



能のう倶楽部 藤田安彦先生は、シテ方金春流・(社)能楽協会会員です。

会社在職中に謡曲のお稽古を始め、その後本格的にその世界に入り、現在では、櫻間会の多くの舞台で、地謡方などを務めています。


その一方で、謡曲の指導、能楽の普及に力を入れて活動しています。


「能ってどんなもの?」の講座終了後、講師をしていただいたご縁で、是非「謡と仕舞いのご指導を。」と、お願いしたところ、快く引き受けていただけたそうです。


サークルのメンバーからは、

能楽や伝統文化についての、広く深い知識を、わかりやすく親しみを持てるように、内容を工夫して、話してくれます。

とても親切に教えてくださり、このサークルの「親しむ!という気持ちを理解し、無理なくお稽古も進めてくれます。とても優しく思いやりが身にしみます。
と、大絶賛!




皆さん、能を糸口として、日本の心を楽しんでいるようですね。

藤田先生自身が、一番このサークルを楽しんでいるようにも感じました。

能面





能のう倶楽部 能のう倶楽部


上の2枚の写真は、毎月一回の普段のお稽古の様子です。 飾りのない雰囲気がとても素敵でした。「舞台での活動が多い先生が、地区センターで気さくにお稽古。」って、もしかしたら能の原点かもしれません!

謡は、「六浦」のお稽古中でした。

エアコンの効いた和室で、伸びやかな謡を聞いていると、私は、夢の世界へ誘われているような気持ちになりました。

下の写真は、去年の関家住宅での「春のおさらい会」の様子です。

日本語の美しさや、日本人の心の奥に、祖先から引き継いで来ている、精神性・感性・美意識などを、感じ取ることができたら素敵ですね。



能のう倶楽部 能のう倶楽部



「能」って、?

能は、詩と舞と詞(ことば)がひとつになった音楽劇です。
簡単にいえば、ミュージカルやオペラに近い存在です。

「能面」という独特の面を使う仮面劇でもあります。
面は、普段の自分と違う次元に変身するための道具で、役者にとってはとても大切なものです。
現実の男性を演じる時や、コミカルな演技をする時は、面は付けません。

能舞台という専用の舞台で上演されます。
元々は、屋外で上演されるものでしたが、演技の洗練さに伴い、天候にも左右されないようにと、このような形になりました。


能は、室町時代に大和(奈良地方)で、一座を率いて活動していた、観阿弥 世阿弥親子が大成しました。
数百年後には、歌舞伎という強力なライバルの出現もありました。


明治時代になり、大名は消滅し、パトロンを失った能は、衰退しますが、欧米視察で日本文化を再認識した岩倉一行が、後に能楽舎(現在の能楽協会)を設立し、今日に至っています。


能のう倶楽部 能のう倶楽部



小さな、サークルです。メンバー大募集中です。
メンバーが増えることにより、出来ることも増えると思います。

堅苦しく考えず、是非見学にきてください。

  場所: 仲町台地区センター

  日時: 毎月第一金曜日 午前中 (変更もあるのでお問い合わせください)

  連絡先:maildon@mtf.biglobe.ne.jp  井藤
2011年8月    取材
取材・製作     Shell

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