”徳生公園”と”せせらぎ公園”の「掻い掘り(かいぼり)」
Before&After
”徳生公園の池”と”せせらぎ公園の池”の「掻い掘り(かいぼり)」が昨年行われましたが、その後池の状態はどのようになっているか「掻い掘り(かいぼり)」のBefore&Afterにて池の状態、水位、捕獲された生き物、そして現在の状況を説明と写真で経過を追ってみました。

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” 徳 生 公 園 ” 
昨年、秋が深まる11月12日(日)TV東京主催の「池の水ぜんぶ抜く大作戦」が徳生公園で地元住民2000名の参加を得て大々的に行われました。
目的は、在来生物の保護と外来生物を駆除をし、そして池をきれいにする大作戦でした。 
Before(2017年11月)
「 徳生公園」池は睡蓮や水草などはなく、カモが気持ちよく泳ぎ回り、水面は公園の景色が映し出され、池の周りは住民の憩いの場となっております。 
   
池 の 水 ぜ ん ぶ 抜 く 大 作 戦 開 始
 池が大きいため捕獲された生物も10種類以上もあり、発表によると在来種、外来種共に1000匹を超えて捕獲されたようです。  
 池の中には様々な生物がいました 
 在来種のコイ    ツチフキ   ブルーギル   ギンブナ  ナマズ
         
食性は悪食で、水草、貝類、ミミズ、昆虫類、甲殻類、他の魚の卵や小魚、カエル、口に入るものならたいていなんでも食べます。  砂底よりも砂泥底や泥底を好み、雑食性で、イトミミズや有機堆積物(デトリタス)などのほか、動物プランクトンや付着藻類なども食べます。 外来魚として悪名が高く、悪食で水生昆虫・甲殻類・貝類・小魚・魚卵、昆虫、ミミズなどいろいろな小動物を捕食します。  水質の汚染にも強く、動物プランクトンのほか、藻類や底性動物などを食べます。   夜行性で肉食魚。小魚、甲殻類の他、カエルやヘビなどを食べます。
   ブラックバス  ミシシッピアカミミガメ   モクズカニ   ソウギョ  ニホンイシガメ
         
肉食性で甲殻類や魚類、昆虫などを捕食します。特定外来生物に指定されており、生体での釣り場からの持ち出しやリリースが禁止の場合もあります。 外来種で縁日で売られているカメで大きくなると巨大化し、池に放ち問題となっています。  はさみ脚の腕節先端部,掌部,両指基部には長い軟毛が密生していて,これが藻くずをつけているように見えるのでこの名がある。 生食は危険です。  日本では水草を食害する事で知られていて環境省が要注意外来生物に指定しています。  池、河川、湿地、水田などに生息する。晴れた日は水場近くの石や流木の上で日向ぼっこをしています。 
   
After(2017年11月末日)
 「掻い掘り」の後,11月末には山崎公園から水の供給を受け,水位は元に戻っていました。
After(2018年6月末日)
現在は、緑豊かな季節となり、カモものんびりと平穏な環境で過ごしていました。

 
”せ せ ら ぎ 公 園 ”
11月12日(日)に「せせらぎ公園」池でも、17年ぶりに「池の水全部ぬいちゃいます」と題して、掻い掘り(かいぼり)が神奈川県立三ツ池公園 水辺クラブの代表天野隆雄さんを中心とした同クラブの方々や玉川大学吉川教授の研究室の学生の皆さん、そして地元のせせらぎ公園周辺の「おやじの会」皆様のご協力で行われていました。
「せせらぎ公園」池は、増えすぎた睡蓮の除去、外来生物の駆除、水質浄化を目的
に行われました。
Before(2017年6月)
池の表面を2/3くらいが睡蓮の葉で覆われていており,睡蓮に池を覆われると水と空気が触れ合わなくなり、水面がマスキングされたようになるため、水が腐り酸素が少なくなるそうです。睡蓮の葉の下にいる生き物にとって、池の環境の悪化が懸念されていました。 
掻 い 掘り ( か い ぼ り ) 実 施
昨年の11月25日(土)・26日(日)には三ツ池公園「水辺クラブ」の皆さんや玉川大学の「吉川教授研究室」の学生さん、せせらぎ公園周辺の「おやじの会」の皆さんのご協力で、池の生物を追い込みを行い捕獲したり、睡蓮の除去を行いました。
その後、池の水を完全に抜いてから3月頃まで池底を天日で乾かしたり、堆積した泥などが取り除かれました。
 水面は睡蓮、池の中には様々な生物が・・・・
 睡  蓮  ウシガエル  ブルーギル ミシシッピアカミミガメ  アメリカザリガニ
   
池が覆われると水面がマスキングされたようになるため、太陽が差し込まず、水が腐り酸素が少なくなるそうです。  (特定外来種)大型で極めて捕食性が強く、 口に入る大きさであれば、ほとんどの動物が餌となります。  外来魚として悪名が高く、悪食で水生昆虫・甲殻類・貝類・小魚・魚卵、昆虫、ミミズなどいろいろな小動物を捕食します。  外来種で縁日で売られているカメで大きくなると巨大化し、池に放ち問題となっています。 食性は雑食性で、藻類、水草、落葉、小魚、オタマジャクシ、水生昆虫など何でも食べる。
メダカ  クロダハゼ  モッゴ    
         
池や小川、水路などに生息し、蚊の幼虫ボウフラを好んで食べ、ボウフラを退治する益魚としても知られています。 食性はほぼ肉食性で、水生昆虫やミミズ、エビ、魚の卵や稚魚などを捕食する。 食性は雑食性で、アカムシなどの小型水生昆虫やプランクトン、付着藻類などを摂食します。水草の茎や底石などに付着したゴミや藻類を綺麗に除去して産卵床を作り縄張りとします。    
   
 After(2018年6月)
新鮮な水が入れられ、在来種の生物が放流され、現在はカイツブリも睡蓮に邪魔されることなく気持ちよく泳ぎ回っております。

せせらぎ公園池の「掻い掘り(かいぼり)」につきましてのお話は、古民家の眞田事務局長さんからご紹介いただいた三ツ池公園 水辺クラブ代表の天野隆雄さんのご協力によるものです。
天野さん取材のご協力ありがとうございました。
つづき交流ステーション
2018年1月20日
(記:濱ちゃん)

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