都筑図書館が誕生して15年周年おめでとうございます。以前はいちばん近いのが山内図書館だったので、とても便利になりました。駅に近く、区役所や都筑区民活動センターとも同じ建物なので助かります。

利用者や予約の増加などに対応し、少ない図書館職員で頑張っていることが取材でよく分かりました。

今回の取材は、交流ステーションのレポーターの立場で参加しましたが、つづき図書館ファン倶楽部の一員でもあるので、それについて書きたいと思います。

都筑図書館の特色の1つは、市民団体との協働(パートナーシップ)です。10年前に発足した「つづき図書館ファン倶楽部」という市民団体が、都筑図書館を支えるサポーターグループとして図書館と連携しながら、理想の図書館づくりを目指して活動をしています。2010年6月の「つづき図書館誕生祭」のときにも、都筑図書館とともに企画・実行に当たってきました。

このような活動は、地域にとって大切な図書館の発展のためには欠かせないものですので、ユニークな活動を紹介します。

「つづき図書館ファン倶楽部」の発足

横浜市の北部に都筑区が誕生し、地域館として都筑図書館が区役所の総合庁舎内に設置されたのが1995年。その5年後の2000年、記念シンポジウム「地域図書館を考える」が都筑図書館主催で開催されました。このときに、館長の発案で準備段階から都筑区民に「サポーター」を公募しました。このときに集まった区民が、シンポジウム修了後、区民にとって図書館が大切なことを学び、少人数で必至に頑張っている都筑図書館職員へ共感も芽生え、欧米のライブラリーフレンズには遠く及ばないものの、図書館の価値を区民に知らせることを第1の目標として「つづき図書館ファン倶楽部」を立ち上げました。

●都筑図書館との協働の取組み

■都筑区内の図書施設マップの作成(意外な穴場があなたのそばに)

2000年、人口15万人の都筑区には公立図書館は1館のみ。しかし、区内には地区センターやコミュニティーハウスなどに、規模は小さくても図書館施設がたくさんあります。それをアピールしようと、都筑図書館の協力によりアンケート調査をして、マップを作成・配付しました。今回の15周年誕生祭にもマップを作成し、パネル展示しました。将来は、これらの図書施設のいくつかを図書館分館として位置づけ、ICTでネットワークすれば、都筑区民はもっと身近に図書館サービスが受けられると思います。

■講演会

「柴田愛子のけんかのきもち」都筑図書館と共催 2002年

「つづき入門講座 歴史とまちを歩く」都筑図書館主催に協力 2009年

「アイアイ・デコデコ対談」都筑図書館主催に協力 2010年

■「つづき図書館ファン倶楽部通信」発行

通信の特徴は、都筑図書館の魅力を広く伝えたいというところにあります。行事のお知らせ、司書の皆さんによる連載コラム、お勧めの本の紹介ばかりでなく、中央図書館に並ぶほどの利用者が多く職員の忙しさも極限状況や、図書資料費が7年間に半減していることに警告を鳴らす「都筑図書館はこのままでは大変!」シリーズを掲載しました。巻頭言では毎回都筑区役所の役職者に「私と図書館」を書いていただいたのは、この機会に同じビル内なる区役所の幹部が図書館に関心を持ち続けて欲しいからです。これまで31号発行しました。

「子どもと本」出版  2007年

通信に連載された都筑図書館司書(現在、緑図書館)の笠原由紀子さんのコラムを冊子化したもので、都筑区役所の助成金をいただき実現しました。都筑図書館を中心に無料で配付されています。読書の指南書として多くの親たちに届けたいと思います。

■図書館ボランティア交流会「つづきっこの読書環境を考えよう」 2009年

都筑区の子どもの読書環境に関心をもつ文庫・おはなしの会・学校図書館ボランティアの人たちが38名集まり、読書環境の課題、対策、未来像を4班に分かれてKJ法を使い、話し合いました。この企画・実行を協働で行ないました。その後「つづきっこの読書環境を考える」というメーリングリストを立ちあげ、「子どもの読書環境に関する講座」を企画するなど継続的な活動が始まっています。

■「つづき人交流フェスタ」に参加 2001年から毎年

都筑区内の地域活動グループが大勢集まるイベントで、毎年、パネル展示やミニ講座などに参加し、図書館の大切さをPRしています。都筑図書館が毎年協力してくれます。2010年は、ドイツ・中国・韓国・日本の4カ国語で「はらぺこあおむし」のお話し会をして話題になりました。       (ふくちゃん)


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